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言葉の人生

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ペンネーム:有栖川結子
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愛書家の楽園 THE LIBRARY AT NIGHT



“ようこそ書物の宇宙へ”



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『図書館 愛書家の楽園』、

アルベルト・マングウェル著、白水社





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THE LIBRARY AT NIGHT

by Alberto Manguel





 アルベルト・マングウェルの

『図書館 愛書家の楽園』を

きっかけに、このブログを

始めました。本のことにつ

いてはもちろん、映画・美術・

音楽など様々な情報を発信

していければと思っています。






〈今回の本〉

2021830Kataoka.jpg

『言葉の人生』、片岡義男著、
左右社
2021年8月

目次

バッテンボーからビル・ライス・テレビの国へ
Zicoとジーコはおなじなのか
ミーティングでペンディングとなる
すべてが片仮名語になった国とは
千差万別という面倒くささをいっきに解決するには
のっける気持ちはことのほか大きい
思い出の言葉をめぐって
「珈琲」のひと言ですべてが通じた時代
今では聞かないし見ない言葉
男性とは明確に区別された生き物がいる国
俺を中心にすべては堂々めぐり
ブンブンでロカボにノスヒロ
僕には読めなかった漢字
酒にまつわる言葉について
僕はきまり文句を使わない人なのか
僕はそこに論理を感じない
あまりにも素晴らしい出来事
そしてすべてを水に流しましょう
コカ・コーラを飲みましょう
「最低限の会話能力」とはなになのか
彼らのその後の人生は
「インイチガイチ」の衝撃を受けとめる
チャーリー・ブラウンは直球の投手だ
日本語にとって「三」とはなにか
国際都市で天麩羅を食べる
六十八年ぶりの日本と日本語
深い意味はない、しかし俗世間はよく見える
読んでみた。面白かった
クヨクヨ、イキイキ、オイオイ、グッタリ
お焼き加減はいかがなさいますか
甘からの汁を肴にして
男性の存在が前提にされている
まもなく発車となります
無邪気な直訳はホラーである
男子と女子に分かれてせいの順に
わずか三画のなかに日本のすべてがある
外国人たちは日本語に接近している
豚肉の生姜焼きとポーク・ジンジャー
その日本語は言語を超えている
大人たちが教えてくれなかった言葉
ノット・オンリー・バット・オルソー
手間はできるだけ省きましょう
街を歩けば謎にあたる
きまり文句ですべてが間に合う
日本語はけっして曖昧ではない
彼女を納得させるのは大変だからなあ
こういう言葉には頭を抱えるほかない
なんだ、そんなことも知らないのか
流れる川の水にすべてを託す
戦争の経済的負担はとてつもない額になる
日本語は滅びていくのだろうか
英語を学ぶ教材として英字新聞
日本語にならない英語というもの
「俺」はしぶとく生きのびる
頭に「かね」のつく言葉を探してみた
よろしかったでしょうか
丁寧さと正確さ、そして理解のはざまで
思っていないで答えをくれ
日本語能力試験N5に合格するか
お前はネクタイがいつもゆるんでいる
空飛ぶ円盤の時代は過ぎ去ったか
歌の中の女性たち
母親をめぐって話はつきなかった
「こころ」について学習する
進駐軍の残飯の日々
はるかに遠く子供たちが遊ぶ
受話器に飛びついたのは、いつだったか
スヌーピーが果たした役は大きい
犬も歩けば棒に当たる
花道はもはやどこにもない
曇りガラスに必ずこう書いた
知らなかった言葉を知るとき
人が生きるから人生なんだよ
ライナスは眼鏡をかけている
未来への明るい希望
サービスはまだ生きている
一拍手、二拍手、四拍手
かつてはよく使っていたはずなのに
アカンベーにレロレロバー
失敗は七回まで許される
自分にとって面白い日本語とは
喋る人ではない、考える人なのだ
省略しなければやってられない
バイリンガルはこんなふうに発展する
悲惨な現実と幸せな空想と
人の意思や態度を表す「腹」という言葉
彼女のコロッケ、彼のメンチカツ
ギョウニンベン

あとがき



 わたしが初めて片岡義男の本を
読んだのは、13歳の時、『マーマ
レードの朝』だった。ずいぶん
ませた子供だったのかもしれない。
書店で見つけたその本が、なぜか
すごくカッコイイ小説のように思えた
のだ。大人の世界ををちょっとのぞい
てみたい、おそらくそんな気持ちだっ
たと思う。

 その後、19歳で『紙のプールで泳ぐ』、
21歳で『ブックストアで待ち合わせ』,
31歳で『日本語の外へ』を読んだ。
この四冊はだいぶ古びてしまったが、
今でも大切に書棚にしまってあり、と
きどき取り出して読む。
 それ以外にも、小説やエッセイなど
かなりの数を読み続けてひと財産築く
ほどコレクションが集まっていったが、
何度目かの引越しで日本の本を大量
に処分した際、彼の本もほどんど手放
してしまった。

 しばらく彼の著作から離れていた
時期があった。その頃は、お洒落な
ものにあまり興味を示さなくなってい
たようだ。そして2018年『珈琲が呼ぶ』
をきっかけに、2019年『窓の外を見て
ください』、2021年5月『いつも来る女
の人』など、徐々にまた読み始めている。

 本書『言葉の人生』は、『サンデー毎日』
の連載を一冊にまとめた本ということだが、
日本語についての興味深い話がいろいろ
登場する。「無邪気な直訳はホラーで
ある」、「日本語はけっして曖昧ではない」、
「きまり文句ですべては間に合う」など、
著者の日本語と外国語に対する思いや
ユーモアがちりばめられている。日本語
の変化や外国語の影響について考える
にはとてもよい機会となった。

 省略されて姿を変えてしまった日本語が
飛び交う現代。よくよく見ると、どこかおか
しい英語、そして何より摩訶不思議な片
仮名語。作家片岡義男が語る言葉のエッ
セイは新しい発見もあり、いつも楽しんで
読んでいる。



1979.jpg

『マーマレードの朝』
1979年

198781BookStore.jpg

『ブックストアで待ち合わせ』
1987年

1985121PaperPool.jpg

『紙のプールで泳ぐ』
1985年

199751Japanese.jpg

『日本語の外へ』
1997年







 







ブログ後記
BookCafe1.jpg

 赤ん坊の時、初めて口にした
言葉は、何という言葉だったの
だろうか?ふとそんなことにつ
いて考えた。我が娘が初めて
口にした言葉なら覚えている。
それでも、最近娘からのメール
を読むと、やっぱり現代っ子な
のだなぁと実感。素直に「そ
の言葉の意味を教えて?」と
解らない現代語は質問する。
マニアックな我が娘は、言葉
の意味を説明すると同時に、
その背景となる歴史的エピ
ソードまで披露してくれる。
恐れ入りました!
                 有栖川結子


■サイズ・色違い・関連商品



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■商品内容

【ご注意事項】
・注文を受けてから生産するため、お届けまで時間がかかります。
・商品注文後のキャンセル、サイズ違い、イメージ違いによる返品・交換は承りかねます。

●従来の標準ふるいは、ふるい分け操作中にふるい枠の隅に試料が溜まる場合があり、前回の試料が混入したり、測定誤差が生ずるなどの結果を招きましたが、本品は網上の枠隅部を内側へしぼりへこませる(100mm ,300mm を除く)事により、試料のすべりをなめらかにし、溜まりを防ぐ構造となっています。

●ケニス株式会社とは?
ケニス株式会社(本社:大阪市北区)とは、教育用理科額機器と研究用理化学機器の大手メーカーです。子供たちの可能性を引き出す教育用の実験器具から研究者が求める優れた研究機器まで幅広く科学分野の商品を取り扱っています。

●関連カテゴリ
小学校、中学校、高校、高等学校、大学、大学院、実験器具、観察、教育用、学校教材、実験器具、実験台、ドラフト、理科、物理、化学、生物、地学、夏休み、自由研究、工作、入学祝い、クリスマスプレゼント、子供、研究所、研究機関、基礎研究、研究機器、光学機器、分析機器、計測機


■商品スペック

●目の開き(新JIS) 1.70mm
●メッシュ10
●大きさ 300×60mm
●材質 ステンレス



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ペンネーム:有栖川結子
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Vincent Van Gogh
《Wheat Field under threatening Skies with Crows》













愛書家の楽園 THE LIBRARY AT NIGHT



“ようこそ書物の宇宙へ”



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『図書館 愛書家の楽園』、

アルベルト・マングウェル著、白水社





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THE LIBRARY AT NIGHT

by Alberto Manguel





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〈今回の本〉

2015811.jpg

『ゴッホを旅する』、千足伸行著、
論創社
2015年

目次
1章 初期の名作《馬鈴薯を食べる人達》とその周辺
一 ゴッホと農民画
二 図像的源泉
三 リアリズムと精神性

2章 多彩な自画像と描かれたパイプの謎
一 自画像とその周辺
二 ゴッホにおける肖像画と自画像
三 パイプの謎

3章 リアリズムの表象としてのモチーフ《古靴》
一 ゴッホと静物
二 モチーフとしての靴
三 描かれた靴
四 ゴッホのリアリズム
五 ゴッホの古靴
六 二つの議論
七 この世の旅人

4章 《鳥の群れ飛ぶ麦畑》が暗示する〝心の北帰行〟
一〝終焉の地〟オーヴェールのゴッホ
二 凄絶なゴッホの遺言状《鳥の群れ飛ぶ麦畑》
(1) その画面形式について
(2) ゴッホにおける麦畑
(3) 鳥=死の予感? 
(4) 諸家の解釈
(5) ゴッホと北帰行

5章 《アルルのはね橋》ほかの橋づくし
一 橋さまざま
二 印象派以前の橋
三 印象派の橋
四 《アルルのはね橋》とその周辺

6章 魂の独白としてのゴッホのデッサン
一 デッサンの芸術
二 デッサンへの道
三 魂のモノローグとしてのデッサン

あとがき




Wheat field2

「《星月夜》(ニューヨーク、近代美術館)、
《自画像》(ニューヨーク、J・H・ホイット
ニー・コレクション)などのサン=レミ
時代、《ガシェ博士の肖像》、《オー
ヴェールの教会》、《荒れ模様の空
の下の麦畑》、《鳥の群れ飛ぶ麦畑》
あるいは「青の背景に青で描いた
十六歳くらいの少女の肖像」などに
代表されるオーヴェールー時代は、
ゴッホの〝青の時代〟と言っても
過言ではない」と本書著者は語って
いる。


 《鳥の群れ飛ぶ麦畑》を見て
いると、空のダーク・ブルー
と黒いカラスの群れに思わず
背筋がゾクっとする。このダーク・
ブルーを描いている時、ゴッホの
心の中は一体どんな様子だった
のだろうか?なぜか強く惹きつけ
られるこの絵に、わたしはずっと
以前から夢中だった。

 最近、東京都美術館開催の
ゴッホ展の影響か、街の書店で
ゴッホ関連の本がいろいろ並ん
でいる。そんな中、偶然本書を
見かけて立ち読みしてみたら、
4章の《鳥の群れ飛ぶ麦畑》が
暗示する〝心の北帰行〟に
視線が釘付けになった。

 この絵は、ゴッホの苦悩の
精神状態をはっきりと表して
いるような気がしてならない。
その寒々とした風景は、彼の
心の中そのものなのでは?

 本書は2015年に刊行された
本のようだが、今、出会った
ことにさえ、何か意味がある
ような気がしてならない。わたし
の心はまさに、この時のゴッホと
同じ、そんな気がしながら読み
進めていった。

 そのほかにも自画像と描かれた
パイプの謎、古靴の絵にまつわる
エピソードなど、大変興味深い
評論が書かれている。秋の実り
多い収穫を感じさせる、素晴ら
しい一冊だ。

Cafe' Stories
「記憶の中の場所」   文/有栖川結子

あらすじ
日本人作家のユキと15歳年下の夫でイギリス
人のトム。トムはアカデミア美術館のダヴィデ像に
そっくりな男。二人の間に生まれたジュリアスは、
フィレンツェへ彫刻の勉強のため留学し、その後
もずっとフィレンツェに住み続けていた。ひょんな
ことから自分のアトリエを持つことになったジュリ
アスだが、彫刻の世界で成功を手にした仲間の
アダムにくらべると、ひどく地味な生活だった。
彫刻への情熱が才能という壁にぶち当たり、
父親同様、ダヴィデ像そっくりのジュリアスは、
苦悩の日々をおくるのだった。


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 11月になると、街にクリスマスムードが
漂いはじめる。ツリーを飾る店、クリスマス
グッズを売り出す店、とにわかに街はざわ
めき出す。
 去年、友人のミローナにきれいなグリーン
の石のネックレスをプレゼントしてから、あっ
という間に一年が経ってしまった。今年は何
をプレゼントしようか?そんなことを考えなが
ら、あるカフェに入った。店内は、中年の男女
二人が楽しそうにおしゃべりしているだけで、
意外と空いていた。ブレンドコーヒーを頼んで
席につくと、僕はふと最近、ミローナと話をした
ことについて思い出していた。

 それは、彼女と僕の父の関係を誤解して
いた時期のことだった。母が亡くなってから、
ずっと封印していた二人の小さな家を、なぜ
か父は、ミローナにみせた。なぜ、そんなこと
をしたのか?ずっと父は母だけを愛し続けて
いるものだと思っていたのに、若くて美しい
ミローナに心を奪われてしまったのか?
そんな卑しい考えが、僕の頭いっぱいに
広がって、思わず怒りが爆発した。

 そんな僕を、父は静かに微笑みながら
見つめ、その家に僕を連れて行った。そ
して思い出の場所を案内しながら言った。
「ミローナは、婚約者を亡くしたばかりだ
った。これから二人が住む家の内装デザ
インを担当した私としては、何と言葉をか
けてよいかわからなかった。その時、ふと、
ユキとの思い出が詰まった家のことが頭に
浮かんだ。気がついたら、長く封印していた
その家に風を入れて、息を吹き返させたく
なったんだ」。

 ミローナをユキとの思い出の場所へ案内
した時、「私の妻は、病気で亡くなりました。
それ以来、ずっとこの家は封印してきたの
です。あなたの不幸を伺った時、なぜかここ
をもう一度開けてみよう、という気持ちになり
ました。この一つ一つの物に、妻との思い
出がたくさん詰まっています。それでも、
〝彼女〟だけが、ずっと不在なのです。私は
その現実に、長く耐えられない気持ちでいっ
ぱいでした。ところが、ようやくいま、その気
持ちが溶けていくような気がしているのです」
そう言ったんだ。

 家の中を案内するあいだ、ミローナはたく
さんの涙をこぼした。そして、その涙が枯れ
るまで、私はじっと彼女のそばで見守って
いたんだ。たったそれだけのことだったけれ
ど、ミローナは帰り際に「大切なお家を見せ
て頂いてありがとうございました。これで気
持ちの整理がつきます」そう言って静かに
微笑んだ。

 ミローナは、美しいグリーンの瞳をきらきら
輝かせながら、静かに僕の話を聞いていた。
そしてふと、遠くを見つめるようなまなざしに
なった。《今でもこの眼の奥に焼きついている
わ。あの時かすかにさした小さな光、やわら
かい空気、頰を撫でる心地よい風・・・》。
「あの時に流した涙、そしてあなたのご両親
の思い出がいっぱい詰まった愛の住処。そ
れらは、私の傷ついた心を昇華したの。あ
なたのお父様には、今でも心から感謝して
いるのよ」。

 やがて香り高いコーヒーが運ばれてきた。
カップに口をつけてそっとすすると、ほろ苦い
味がした。そしてポケットの中から、去年、
ミローナがプレゼントしてくれた手編みの
手袋を取り出し、静かに触れてみた。少し
古びてしまったけれど、まだ充分あたたかい。
《僕も今年のクリスマスは、ぬくもりの感じられ
るプレゼントを贈ろうかな・・・》。

 その時、入り口付近に座っていた中年の
男女の会話が聞こえてきた。
「去年、あなたがくださった小さなペアの
クマ。本当にうれしかったわ。まさかあ
なたがあんな買い物をするなんて、考
えてもみなかった」
「偶然、ヨーロッパのアンティークをそ
ろえている店を通りかかってね。あの
クマは、店の窓辺にディスプレーされ
ていたんだ。ふところがさみしかったが、
これだ、と思った。値段を尋ねてみると、
じゅうぶん手持ちの金で買える金額
だった。去年は苦しい時期だったから、
満足な物を買えなくてすまなかった。
それでも君がことのほか喜んでくれ
たから、何だか僕までうれしくなって
しまったよ」。

 微笑ましいふたりの姿をそっと見つめ
ながら、ジュリアスは心の中で新たな
ひらめきを感じていた。
                    つづく



ダヴィデより
3Davide.jpg

 切なさと涙の数が多ければ、
その分、人は成長する。










ブログ後記
20130812184303182.jpg

 ゴッホの絵と共にその軌跡を辿る旅。
いつかわたしも、スケッチブック片手に
そんな旅をしてみたい。芸術と心の旅路、
なんと贅沢な本だろう。本格的な評論を
読むのは久しぶりだったが、充実した
ひとときを過ごすことができた。
                 有栖川結子

夜の声

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ペンネーム:有栖川結子
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愛書家の楽園 THE LIBRARY AT NIGHT



“ようこそ書物の宇宙へ”



TheLibraryAtNight199.jpg

『図書館 愛書家の楽園』、

アルベルト・マングウェル著、白水社





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THE LIBRARY AT NIGHT

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〈今回の本〉

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『夜の声』、スティーヴン・ミルハウザー著、
白水社
2021年10月

目次

ラプンツェル Rapunzel

私たちの町の幽霊 Phantoms

妻と泥棒 The Wife and Thief

マーメイド・フィーバー Mermaid Fever

近日開店 Coming Soon

場所 The Place

アメリカン・トールテール American Tall Tale

夜の声 A Voice in the Night



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Voices in the Night
by Steven Millhauser
英語ハードカバー
2015年

2011823Hard.jpg

We Others:New Selected Stories
by Steven Millhauser
英語ハードカバー
2011年


 白水社から刊行されたスティーヴン・
ミルハウザーの短編集2019年『私たち
異者は』、2020年『ホーム・ラン』に続
いて、今年10月『夜の声』が刊行された。
 思い返せば、最初にミルハウザーの
作品と出会ったのも、白水uブックス
『イン・ザ・ペニー・アーケード』だった。
 ミルハウザーの本は、初めに白水u
ブックス(新書サイズ)で読み、後に
古書店を訪れた時に偶然単行本を
見つけて購入、さらに洋書へも手が
伸びる、といった形で長い付き合い
になっている。

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The Knife Thrower:and other stories
by Steven Millhauser
英語ペーパーバック
1999年

 ミルハウザーの紡ぎ出す世界の
何に惹きつけられてしまうのだろう?
あれはThe Knife Thrower(邦題:
ナイフ投げ師)というアンソロジー
を読んだ時だった。その中にある
The New Automaton Theater(邦題:
新自動人形劇場)という作品を読ん
でいて、《これだ!わたしが好きなの
はこの世界だ》という発見があった
のだ。

 前置きがだいぶ長くなってし
まったが、本書『夜の声』は、
緻密な雰囲気、大胆な空想が
魅力のミルハウザーを存分に
垣間見ることのできる、粒ぞろい
の作品群だ。
 「ミラクル・ポリッシュ」は魔法
の磨き薬の話、「私たちの町の
幽霊」は幽霊たちの話、「私たち
の町で生じた最近の混乱に関す
る報告」は、自殺熱がある町を
襲う話。デビュー長篇『エドウィン・
マルハウス』や第二長篇『ある
夢想者の肖像』が頭の中を過ぎる。

 ミルハウザーの物語は、静かに
昔話を語り聞かせられているような
心地がする。読む者の心を捉えて
離さない不思議な魅力に惹きつけ
られてはや23年。32歳の時に初め
て出会って以来、魅了されっぱなし
のミルハウザーは、生涯を通して
付き合ってゆく作家だ。

「私たちの町で生じた最近の混乱
に関する報告」のように、何か異様
な熱情が町を襲う物語を、近年ミル
ハウザーは好んで書いているという。
そういえば、モダン・ホラーの巨匠
スティーヴン・キングも、そんな作品
がいくつかあったなぁ、とぼんやり
思い出した。




2015101paper.jpg

THE BURNUM MUSEUM
by Steven Millhauser
英語ペーパーバック
2015年

 2002年に白水uブックスで最も自分の好きな
雰囲気の『バーナム博物館』と出会ってから
かなりの年数が経過してしまったが、ようやく
最近になって洋書も海外から取り寄せることが
できた。






ブログ後記
Grandmothers predictions

 以前、我が娘と二人で東京大学
小石川分館の「驚異の部屋」展を
鑑賞しに出かけたことがある。その
展示室内に漂う神秘的な空気、妖
しい光を放つ展示物たち。そんな
ものに魅せられて、親子共々、瞳を
キラキラ輝かせながらじっくり眺めた。
 ミルハウザーの紡ぎ出す自動人形
の世界に触れる時、ふとあの濃密な
空気を思い出す。例えばある自動
人形の動きをじっと見つめる。その
人形の聞こえるはずのない呼吸が、
リズミカルな動きを通して聞こえて
くるような錯覚に陥る。まさに想像力
の宝庫スティーヴン・ミルハウザー
に、これからもずっと魅せられ続ける
ことだろう。
              有栖川結子

ゴッホ 名画巡礼

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ペンネーム:有栖川結子
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Vincent van Gogh《The Vicarage at Nuenen》










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『図書館 愛書家の楽園』、

アルベルト・マングウェル著、白水社





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THE LIBRARY AT NIGHT

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〈今回の本〉

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『ゴッホ 名画巡礼』、
家庭画報 特別編集
2021年9月

巻頭
世界最大のファン・ゴッホコレクター ヘレーネの物語

ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

ゴッホを旅する 写真・文 南川三治郎

第1章 ズンデルトとニューネン
生誕の地、家族との亀裂

第2章 パリ
モダニズムの洗礼、画友との出会い

第3章 アルルとサン=レミ
永遠なる陽光の色彩を求めて

第4章 オーヴェール=シュル=オワーズ
光の中の死

ゴッホの名画を訪ねる美術館 巻末情報

オランダでゴッホを観る
ファン・ゴッホ美術館、クレラー=ミュラー美術館

フランスでゴッホを観る
ロダン美術館、オルセー美術館
フランス、ゴッホゆかりの町へ

日本でゴッホを観る
山形美術館、諸橋近代美術館、笠間日動美術館、
SOMPO美術館、国立西洋美術館、アーティソン美術館、
ポーラ美術館、上原美術館、ひろしま美術館、ウッドワン美術館


gogh20218002.jpg
Paul Joseph Constantin Gabriel《It Comes from Afar》

 今年の9月18日から、東京都
美術館で「ゴッホ展 響きあう魂〜
ヘレーネとフィンセント」が開催さ
れている。この展覧会で一番観た
かった作品が、本書『ゴッホ 名画
巡礼』の初めに紹介されている、
ヘレーネのコレクション第一号で、
一九〇七年に購入した、パウル・
ヨセフ・コンスタンティン・ハブリエル
の《それは遠くからやって来る》だ。
彼はハーグ派の画家として知られ
ている。

 遠くから煙を吐いている汽車が近
づいてくる。それをじっと見つめるか
のように、人が静かにたたずんで
いる。その頭上に広がるのは、雲に
覆われたどこまでも白い空。こんな
風景を目にしていると、心の中に
様々な感情が過ってゆく。観る人の
心を揺さぶり、その絵を観た瞬間に、
もうその場所へ立っているような錯覚
をおぼえる。そんな絵が好きだ。

 今回、展覧会開催に合わせて刊行
された本書は、ヘレーネのコレクション
を紹介しながら、ゴッホゆかりの地の
写真も掲載されていて、ちょっとした
旅行気分も味わえる。
 ゴッホの《ニューネンの牧師館》を
感慨深く見つめていたら、彼の両親が
住んでいたニューネンの牧師館跡の
写真が掲載されていた。今は個人の
住宅になっているらしい。この建物を
見るとき、ゴッホの家族関係が透けて
見えるような心地になる。厳格な父、
苦悩の連続、ゴッホは家族の中に、
安らぎや自分の居場所を感じることが
できなかったのかもしれない。ふとそん
な気がした。そんなゴッホの家族関係
と、自分の境遇が重なる。だからこんな
にもゴッホの絵に惹きつけられるのだ。

201306291000.jpg
Vincent van Gogh 《Avenue of Poplars in Autumn 》

 《秋のポプラ並木》、ゴッホは秋の
ニューネンのポプラ並木をよく描いた
という。本書では、アトリエ跡もある
ゴッホゆかりの地、オランダ南部の
ベルギーと国境を接する北ブラバンド
地方の工業都市アイントホーフェン
の近くに位置するニューネンの写真も
色々掲載されている。
 ゴッホは、ここで絵画修行をしたらしい。
アトリエで仕事をし、合間に村を歩き回り、
農民や織工と親しく交わり、彼らにモデル
となってもらったという。どこか寂し気な
雰囲気の絵だが、しみじみ眺めていると、
心の中にポッと小さなロウソクのあかりが
灯るような心地がする。

 

gogh202138003.jpg
Vincent van Gogh《Patch of Grass》

 草の揺らぎが静かに伝わってくる心地の
フィンセント・ファン・ゴッホ《草地》。ゴッホ
にとって、自然は非常に重要であり、彼の
描く作品にインスピレーションを与え続けた
という。


Runo20218004.jpg
Pierre-Auguste Renoir《In the Cafe》

 ルノワールの描く貴婦人が濃い青
のドレスを纏っている絵が好きだ。
優雅な気品にあふれ、おちついた
印象を与えるこの色に包まれた
女性が、椅子に座って会話を楽しん
でいる《カフェにて》。ヘレーネは、
ルノワールの初期作品《道化師》も
手に入れていたそうだ。




ブログ後記
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 いつの日か、ニューネンの町
をゆっくりと歩いてみたい。また、
ゴッホの絵に頻繁に登場する
糸杉がある場所へも行ってみたい。
できれば糸杉の前に立って、木が
揺れる様をじっと見つめ、その音や
匂いを感じてみたい。本書は、そん
な夢が膨らむ一冊だった。
 久しぶりに、スケッチブックとコンテ
パステル片手に出かけてみようか。
               有栖川結子

パワー・オブ・ザ・ドッグ

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ペンネーム:有栖川結子
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愛書家の楽園 THE LIBRARY AT NIGHT



“ようこそ書物の宇宙へ”



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『図書館 愛書家の楽園』、

アルベルト・マングウェル著、白水社





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THE LIBRARY AT NIGHT

by Alberto Manguel





 アルベルト・マングウェルの

『図書館 愛書家の楽園』を

きっかけに、このブログを

始めました。本のことにつ

いてはもちろん、映画・美術・

音楽など様々な情報を発信

していければと思っています。






〈今回の本〉

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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、トーマス・サヴェージ著、
角川文庫
2021年8月
狂騒の1920年代、モンタナ州。快活で賢い兄フィルと
地味な弟ジョージは牧場を共同経営する裕福な兄弟だ。
しかしジョージの前に不幸な初婚を経たローズが現れ、
二人が結婚したことで、家族に亀裂が入ってゆく。露わ
になる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる
西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える。美し
い大自然のなか、社会に潜む飲酒の害や人種、同性愛
への差別に切り込み、絶賛を得た幻の名作。


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The Power of the Dog
by Thomas Savage
英語ペーパーバック
2021年2月


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 アンドリュー・ワイエスの絵が似合う
季節になった。わたしが一年で一番
好きな季節、空気が澄んでいてひん
やりとしていて、枯葉色、メランコリック
な気分がよく似合う秋。
 そんなある日、知人が東京から
生まれ故郷へ帰る話を耳にした。

故郷・Homeという言葉を聞く
と、わたしはどこかセンチメンタル
な気持ちになる。家族、故郷、この
二つはわたしの中でいつまでも
〝不在〟のイメージだ。
横浜で生まれ、幼い頃、引っ越し
た札幌で青春時代を過ごした
わたしにとって、故郷と呼べる
場所はどこにもない。
 初めて結婚したわたしが住んだ
新居が、偶然にも生まれ育った
横浜市のある町に比較的近かっ
たが、もうその周辺に昔の知人は
誰も残っていなかった。

 また、Homeという言葉の響き
には、〝家族〟のイメージも匂わ
せている。今回の本『パワー・オブ・
ザ・ドッグ』を読んだのも、偶然
書店で立ち読みした時に、兄弟
というキーワードが、何か喉に引っ
かかった小骨のような不快感や
それでいて深い謎を秘めている
ような気がして、ぜひとも探って
みたい好奇心にかられたからだ。
そう、少し前に観賞した映画「ゴー
ルデン・リバー」の時に感じたもの
と同じような感覚。

 快活で賢い兄フィルと地味な弟
ジョージのイメージを、自分の兄弟
関係に重ねながら読んでいった。
この物語の兄弟を取り巻く家族
に、新たにローズという弟の嫁が
加わったことで、家族関係が大きく
変化してゆく。そんな動きから目が
離せなくなった。そういえば、近く
生まれ故郷に帰ると言っていた
知人も、兄弟関係を含めて家族
の辛い思い出話を語っていた
ことがあったなぁ。

 世の中に幸せな家族なんてあ
まり存在しないのではないか。
ふとそんな想いが頭をよぎる。
家族関係は、複雑で、脆く、
ちょっとしたきっかけでトラブル
に発展する、ストレスを多く抱え
た集団の代表ではないだろうか?

 そんな想いを抱えている
ところに、本書の映画化さ
れたものが既に完成し、今
秋のヴェネツィア国際映画祭
でのワールドプレミアを待つ
ばかりとなっている、という
情報を得た。目に出来る日が
楽しみだ。映像を観る前に原作
を読んでおくと、細かい部分を
映画と比較する楽しさを味わえ
るので、わたしはできる限り、
目当ての映画の前に原作を読む。

 本書の出だしは、〝度肝を抜か
れる〟という言葉がふさわしい。
思わずゾクッとする感覚を味わった。
この心理劇、終わりまで目が離せない!






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パトリック・デウィットの小説「シスターズ・ブラザーズ」を
原作に、黄金に魅せられた男たちの人生が狂って
いくさまが描かれる。『僕たちのラストステージ』など
のジョン・C・ライリー、『ザ・マスター』などのホアキン・
フェニックス、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレン
ホールとリズ・アーメッドらが出演する。
 ゴールドラッシュで沸き立っているアメリカ。普通で
いたい兄のイーライ(ジョン・C・ライリー)と裏社会で
成功したい弟のチャーリー(ホアキン・フェニックス)は、
すご腕の殺し屋だった。二人は政府からの内密な
依頼で、連絡係(ジェイク・ギレンホール)と共に黄金
の見分け方を知る化学者(リズ・アーメッド)を追う。
やがて四人は、手を組むことになる。





ブログ後記
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 秋のひんやりした空気に触れながら、
急に寒さが増したので、底冷えの心を
暖かく包む何かが欲しいと切望していた。
そんなところに、じわりと心温まる話では
なく、思わず頭がカッと熱くなるような物語
と出会った。そして、もう家族や故郷のこと
などくよくよと考えず、さらりと流す術を得た
ような気持ちになった。そんな気持ちになっ
ただけでも、一歩前進。一年かけて長距離
ジョギングができるようになった教訓を生か
して、周囲の声に惑わされず、一歩ずつ
自分の人生を歩いて行こう、そんな気持ち
になった。
                  有栖川結子

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